十二国記 徹底研究!

十二国記_地図

十二国記は、小野不由美さんの著書で中国風の異世界を舞台とした冒険ファンタジー小説です。1991年に「魔性の子」が発表されてから2019年の「白銀の墟 玄の月」まで17作品あります。既に読まれた方もこれから読まれる方もいままさに読んでいる途中という方も異世界のお話のため国の成り立ちも法律も長さの単位すら違います。また登場人物も多く、読んでいると「あれ!この人誰だっけ?」とか「あれ、規模感が分からないぞ」といったことが起こってしまします。そんな方にもそして私自身の整理のためにもこのページを少しずつ完成させていければと思います。

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十二国記

2020年7月11日現在読み終えた本

魔性の子_top 月の影影の海(上)_top 月の影影の海(下)_top 風の海迷宮の岸top 東の海神西の滄海_top 風の万里黎明の空 (上)_top 風の万里黎明の空 (下)_top 丕緒の鳥十二国記top

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十二国

十二国記_地図

・世界の真ん中に崇山(すうさん)がある

・崇山の四方に東岳(蓬山 ※昔は泰山)、西岳(華山)、南岳(霍山)、北山(恒山)

→五山

・五山の周囲には黄海(こうかい)がある

※黄海は水のある海ではなく、荒れた岩山と砂漠、沼地と樹海

・黄海の周囲をさらに東西南北に四金剛山が取り巻いている

・虚海の東の果てに蓬莱国(日本)※倭がある

・四大、四州、四極で十二国(慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣)

四大国

慶東国(けいとうこく)、奏南国(そうなんこく)、範西国(はんせいこく)、柳北国(りゅうほくこく)

四州国

雁州国(えんしゅうこく)、恭州国(きょうしゅうこく)、才州国(さいしゅうこく)、功州国(こうしゅうこく)

四極国

載極国(たいきょくこく)、舜極国(しゅんきょくこく)、芳極国(ほうきょくこく)、漣極国(れんきょくこく)

国の構成

州>群>郷>県>党>族>里

群=四郷(5万戸)

郷=五県(一万二千五百戸)

里(二十五戸)

登場人物

景麒・・・・・・慶国の麒麟

中嶋陽子・・・・日本の高校生、のち慶国の王

延王 尚隆・・・・雁国の王

延麒 六太・・・・雁国の麒麟

楽俊・・・・・・巧国の民

名言

「わたしは、わたしだ」「わたしは」「わたしでしかない。一度だってわたし自身でなかったことなんかなかった。王であるとか、海客であるとか、そんなことはわたし自身には関係ない。わたしが、楽俊とここまで歩いてきたんだ」「どこがちがう。なにが変わったの。わたしは楽俊を友達なのだと思ってた。友達に豹変されるような地位が玉座なんだったら、そんなもの、わたしはいらない」「そういうのは差別っていう。楽俊はわたしを海客だからといって差別しなかった。なのに王だと差別するのか」「わたしが遠くなったんじゃない。楽俊の気持ちが、遠ざかったんだ。わたしと楽俊のあいだにはたかだか二歩の距離しかないじゃないか」

(陽子「月の影 影の海」より)

陽子と楽俊とを繋ぐエピソードです。このエピソードによる信頼関係は「風の万里 黎明の空」にもつながってきます。

「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、わたしは知らない」「そんな者の矜持など知ったことではない。――それよりも、人に頭を下げるたび、壊れていくもののほうが問題だと、わたしは思う」「人はね、景麒」「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、しぜんに頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るためのものではないだろう。礼の名のもとに他者に礼拝を押しつけることは、他者の頭の上に足をのせて、地になすりつける行為のように感じる」「無礼を奨励しようというわけではない。他者に対しては礼をもって接する。そんなものは当たり前のことだし、するもしないも本人の品質の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ」「わたしは、慶の民の誰もに、王になってもらいたい」「地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れた者の末路は昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々がたどる道も明らかなように思われる。人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正があれば正すことを恐れず、豺虎に媚びず、―わたしは慶の民にそんな不羈の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と首を上げることから始めてほしい」「諸官はわたしに、慶をどこへ導くのだ、と訊いた。これで答えになるだろうか」「その証として、伏礼を廃す。―これをもって初勅とする」

(陽子「風の万里 黎明の空」より)

すごく長いですが、陽子が王として国をどうしていきたいかが伝わってきます。人を敬うということは決められて人に指示されてすることではなく、心から行うことであることを教えてくれています。

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prime video 十二国記シーズン1

どこにでもいる普通の女子高生だった中嶋陽子。そんな彼女の目の前に、「ケイキ」と名のる謎の青年が現れたことから、物語は始まった–。ケイキに連れられたどり着いた異世界。陽子は、ケイキとはぐれ、なぜここに連れてこられたのか、なぜ妖魔に襲われるのか、様々な疑問を抱きながら、また蒼猿という幻に、焦燥や疑い、不安を駆り立てられ誰も信じられずつらく孤独な旅を続けた。やがて、楽俊という友に出会い、助けられ心癒された陽子は、同時にこの異世界のことについて知っていく。ケイキが慶という国の麒麟であること、また自分がその景麒に選ばれた慶国の王であることも・・・。やがて、陽子は慶国の偽王。舒栄をたて慶国が自国より富むことを怖れた巧国の王。塙王の真意を知る。

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