小学校高学年
『ヒロシマ 消えたかぞく』
原爆投下前、戦争中であっても、広島の町には笑顔にあふれた家族の日々の暮らしがありました。散髪屋さんである鈴木六郎さん一家の6人家族も、少しの不安はあったかもしれませんが、毎日笑顔で楽しくくらしていました。お父さんの鈴木六郎さんは、カメラが趣味。たくさんの家族写真を撮りためていました。
あの日。1945年8月6日。
一発の原子爆弾がヒロシマのまちに落ちました。
六郎さん一家は全滅しました。
長男の英昭くん(12歳)と長女公子ちゃん(9歳)は、通っていた小学校で被爆。英昭くんは公子ちゃんをおんぶして、治療所があった御幸橋まで逃げました。衰弱した公子ちゃんを「あとで迎えに来るからね」と治療所にあずけ、英昭くんは親戚の家へ避難しましたが、高熱を出し、数日後に亡くなります。公子ちゃんの行方はわからなくなりました。次男まもるくん(3歳)と次女昭子ちゃん(1歳)は、六郎さんの散髪屋さんの焼け跡から白骨で見つかりました。お父さんの六郎さん(43歳)は、救護所でなくなりました。救護所の名簿には「重傷後死亡」と記録されていました。家族がみんな亡くなってしまったことを知ったお母さんのフジエさん(33歳)は、井戸に身を投げて亡くなりました。
たった1発の原爆が、六郎さん一家を消し去ってしまいました。
この本を開くことで、原爆の残酷さ、戦争のむごさを、読む人の身に引き寄せて考えるきっかけとなったら、という願いを込めてつくりました。また、愛情あふれるすばらしい家族写真の数々から、幸せにくらす人間の何気ない日常こそが大事であることに気づかされます。それは、幸せな平和を作っていくのは、私たち自身であると訴えかけているようにも思えます。
家族で平和を考えるために、最適の写真絵本です。(amazonより引用)
『月と珊瑚』
「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」ひらがなだらけの作文を、クラスメートに「あなた、ほんとに六年生?」ってばかにされた。私は、「勉強をしよう」って、本当にそう思った。まず、どうすればいい。そうだ、漢字を書けるようにしよう。日記だ。日記を書こう。これはちかいだ――。勉強ができないことを恥ずかしいと感じ始めた少女・珊瑚のクラスに転校してきたのは、まるで『ベルサイユのばら』のオスカルのような、男の子か女の子かわからない月(るな)という子でした。珊瑚の日記に描かれるのは、エイサーを舞う姿がかっこよかったり、ひいおばあちゃんが辺野古に座りこみに行ったり、耳をつんざくような戦闘機の轟音で機体の種類を当ててしまったり、その逆に轟音が聞こえると耳をふさいで動けなくなってしまったりする同級生たちの姿です。珊瑚の「月と仲良くなりたいな」と思う日常を描いた、たどたどしい日記からは、沖縄の子どもたちが、いま、目にし、感じていることのすべてが浮かび上がってきます。子どもの貧困、学力の差、沖縄文化の継承、そして米軍基地問題……。沖縄に移住した作者があたためてきたテーマが、いま花開きます。新たな児童文学の可能性がここにあります。(amazonより引用)
『飛ぶための百歩』
誰だって、誰かの力を借りて生きてる。
中学を卒業したばかりのルーチョは、5歳の時に失明した。だが世界は消えていなかった。
周りの目が気になり素直になれない中、無口な少女キアーラと出会い、大切な何かに気付いていく…。
大人への一歩を踏み出す少年少女の成長物語!
10代から大人まで読んでもらいたいイタリアの児童文学作品。(amazonより引用)
『風を切って走りたい! 夢をかなえるバリアフリー自転車』
40年間、体の不自由な人たちのために自転車を2600台以上手作りしてきた堀田健一さん。物作りが大好きだった少年時代から、さまざまな苦難を乗り越えて、人のために尽くしてきた軌跡を描いた感動のノンフィクション。(amazonより引用)
小学校中学年
『青いあいつがやってきた! ?』
「よおっ!」とつぜんぼくの目の前にあらわれた、全身青いヘンなやつ。 今日1日ぼくといっしょにすごす、だって!? な、な、なんで!?(amazonより引用)
『ねこと王さま』
しだいに自分でいろいろなことが
できるようになる王さまと、王さま思いのねこの、
ユーモラスで心あたたまる物語。
アリゲーターズ・マウス賞受賞作品。
今から少しむかしの話。
王さまが、いちばんの友だちのねこと、
お城で幸せにくらしていました。
でもある日、ドラゴンがおそってきて、
お城がもえてしまい、王さまとねこは、
新しく住むところを探すことになりました。
ふたりは町へ引っ越し、小さな家にくらすことに。
ところが、王さまは「王さまのしごと」の
ほかには、何もできなくて…?(amazonより引用)
『ポリぶくろ、1まい、すてた』
ポリ袋を1枚、道にすてた。次の日には2枚になり、それはやがて100枚になった。自分のすてたものは自分の手で何とかしなければいけないと、アイサトウは仲間たちとリサイクルの財布作りをはじめた。・・SDGsの「環境保護」、「責任ある消費」、そして「女性のエンパワーメント」が込められた、事実をもとにした絵本です。(amazonより引用)
『北極と南極のへぇ~ くらべてわかる地球のこと』
北極に7回、南極にも3回取材で訪れている朝日新聞「極地記者」との異名を取る中山由美さん。そんな中山さんならではの視点から、読者の持っている極地のイメージをくつがえします。
「北極と南極どっちが寒い? 」と、小学校などで聞いてみると、「北極! 」「どっちも寒い! (たしかに)」という答えが多いということ。
……しかし正解は、
「南極のほうが、ケタ違いに寒い! 」
のだそう。
ほかにも「動物で、人間に近づいてくるのは、北極南極どっち? 」など、二つの極地がたどってきた歴史にもふれていきます。
「なにも余分なものがない」という意味で共通する二つの極地から見えてくる未来の地球のすがたは? わたしたちはどんなふうに暮らしていったらいいの? という疑問にも、こたえが見つかる1冊です。(amazonより引用)
小学校低学年
『山のちょうじょうの木のてっぺん』
にしやんのところの犬・ごんすけが死にそうです。にしやんは元気がありません。ごんすけは、人のねんれいにするともう百さいぐらいのおじいさん犬です。ごんすけがいなくなるなんて。死ぬのはこわいけれど、どうやって死ぬのか、みてみたい気もしていました――いがらしくんは、にしやんのいえにいくことにします――。(amazonより引用)
『おれ、よびだしになる』
ぼくはちいさいころから相撲がすきで、いつもテレビで相撲を見てた。一番好きなのは、「おすもうさん」ではなく「よびだし」さん。誕生日に連れて行ってもらった大相撲で、よびだしさんに朝稽古に誘われて…大相撲の世界にとびこんだ少年の成長を描いた絵本。(amazonより引用)
『タヌキのきょうしつ』
昔、広島の小学校で夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがありました(本当のことです)。タヌキだって勉強したい!学ぶ楽しさはタヌキだって同じなのです。教頭先生の手助けもあってタヌキの小学校は大盛りあがり。けれど時は流れ、世の中は戦の色が強くなっていきます。学校ですら安全な場所ではなくなりました。タヌキの学校はどうなってしまったのでしょう…。たくましく生きる人々とタヌキたちの物語。(amazonより引用)
『ながーい5ふん みじかい5ふん』
れつにならんでいるときは5ふんなんてまてなーい!ジェットコースターにのっているときは5ふんってあっというま!おなじ5ふんでも、こんなにちがう。5ふんはながい?5ふんはみじかい?(amazonより引用)