本書の解説に入る前に、この本はもちろんセブン-イレブンの経営に関する内容が記載されているわけですが、決してコンビニ業界でないと通用しないわけではないと思います。8章から構成され、全ての章の表題が疑問文、つまり問いかけから入り、その答えを説明していく形になっています。「アルバイトがなぜ戦力につながるのか?」アルバイトを抱えていない部署に勤めている方もいるとは思いますが、派遣社員やパート従業員、新人といった人をいかに戦力にするのかと置き換えることもできます。また「新しい商品を開発するための原動力とは?」や「顧客が”つい”利用してしまう秘訣とは?」といった内容もありますが、顧客を持たない業務の人もいると思いますが、その業務には意味があり必要な業務だとすると、その業務の成果を待っている人がいるはずだと考えると、その人を顧客ととらえることも可能です。是非、自身の関係のない業界、分野だと決めつけず読んでみてはいかがでしょうか。また章ごとの表題とその解説を記載したマインドマップを作成しましたので本書の内容理解にお役立てください。
Chapte1
コンビニではたくさんの高校生や大学生がアルバイトとして働いていますが、セブン‐イレブンでは単に、レジに立ったり、商品を並べたりする以外に商品の発注をしているってご存知でしたか?これは、アルバイトにも作業では仕事をさせ、「やりがい」を持ってもらうためだそうです。そして、自主的に仕事をしてもらうようになることによって戦力になっていくのだそうです。
Chapte2
では、その発注業務ですが、セブン-イレブンでは、完売すること目指してはいなようです。もちろん、顧客が欲しいものを置くことは重要ですが、完売してしまったのでは、その後買いに来た人にとっては、単に欲しい商品が売っていなかったということにしかなりません。そうすると、そのお客様は次回からそのお店を利用しなくなるかもしれないのです。つまり機会ロスです。そのために、販売データだけに頼らず、顧客の潜在的に存在するニーズを意識し、陳列を工夫したりもしているようです。
Chapte3
セブンイレブンの成功商品のなかにセブンカフェがありますが、あれは、「顧客のために」ではなく、「顧客の立場で」から生まれた商品だそうです。「顧客のために」だど価格に走り、安価なものを求めてしまいます。しかし「顧客の立場で」考えると美味しくて、手軽といった方向に進んだため成功したと言われています。1杯ずつ入れられるドリップ式のコーヒーマシンの開発には1年かかったそうです。
Chapte4
セブン-イレブンでは、立場に関わらず、同じ目線で問題に取り組める「場」=環境を意識している様です。これはアルバイトや社歴の浅い社員にとても当事者意識を持たせ各人のパフォーマンスを上げる役割を果たしています。また、他のコンビニもそうですが、セブン‐イレブンにもたくさんの自社ブランド商品がありますがこの開発のために協力関係にあるメーカーとも関係も「取り引き」としてではなく「取り組み」としてうまくいかないといいます。
Chapte5
次は接客です。コンビニでするから接客は欠かせません。ただ丁寧な接客ではなくフレンドリーな接客を重視しています。この接客から、お客様がまた来ようと思うのと合わせ、顧客のニーズを知るきっかけにもなっているようです。
Chapte6
このITが発達し、業務効率化が叫ばれる現代で、セブン‐イレブンは全国規模の人員の会議を顔を合わせてしているそうです。そこには。「形式知」と「暗黙知」の考え方があり、「形式知」と言われる、販売状況や数値目標ではなく、言葉では表現できない想いや価値観、経験値からくる知恵やノウハウといった「暗黙知」は顔を合わせたコミュニケーションでないと共有でできないという考えがあるからです。
Chapte7
創業から40年以上もたち、たくさんのデータを持ったセブン-イレブンですが、人の能力には叶わないと言います。特に、コミュニケーション能力と想像力です。コミュニケーション能力も洗練された技術ではなく相手と向き合い、一生懸命伝えるということ、創造力もユニークな発想なんかでなく、不可能を可能とする方法を考えることだそうです。
Chapte8
最後は、経営者としての条件です。これまで記載されていたChapter1~Chapter7までの内容を推し進めるためには経営者自身が、「決める力」を持って常に初心を忘れず、自身が率先し徹底すること。そして、誰にも分かるようにやさしい話言葉で伝えることだと。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。私たちが行っている業務にも適用出る部分がなかったでしょうか。実は、作成したマインドマップには記載したのですが、それぞれの章にある表題とは別に
Chapter1:仮説と検証
Chapter2:販売・陳列
Chapter3:商品開発力
Chapter4:チーム力とイノベーション
Chapter5:接客という演出
Chapter6:形式知と暗黙知
Chapter7:伝える力によるマネジメント
Chapter8:リーダーシップ
といったサブタイトルがついています。こちらをみて、興味を持った部分だけ読んでみるのもいいかもしれません。
ファイルダウンロードはここをクリック→ まんがでわかるセブン‐イレブンの16歳からの経営学
ダウンロードしたMAPをご覧になるには、アプリ(無料)が必要です。 ■スマートフォンをご利用の方App StoreもしくはGoogle PlayよりXMind マインドマップをダウンロードしてください。※下記アイコンをタップするとダウンロード画面へ飛びます。 iPhone,iPadをご利用の方Androidをご利用の方
■PCをご利用の方
CONNECT
セブンイレブンに関する著書