人生をリードする!『まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論』

ドラッカー_表紙 感想・あらすじ・解説

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ドラッカーといえば『マネジメント』が有名ですが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』でドラッカーをお知りなった方も多いかもしれません。そもそもドラッカーは、1911年に生まれ1900年代後半から今もなお欧米だけでなく、日本の企業人や経営学者らに多大な影響を与え続けている経営学者です。

今回みなさんにご紹介させていただくこの『まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論』は、リーダーシップという部分にスコープをあて、ドラッカーの著書5冊から必要な部分を抜き出して解説をしてくれています。つまり、この1冊を読めば5冊分の内容が分かります。すみません。言い過ぎました。しかし、本来リーダーシップに関する部分をドラッカーの著書から自身が抜き出して自分の理解に落とし込むのは難しく、それぞれの内容が濃いいため、理解が散乱してしまう可能性を考えると、5冊を読まなくてもリーダーシップに関するドラッカーの考えが分かると言えます。

この記事を読んでいただき、本書を読んでいただき、興味がわけばさらにそのものと5冊をお読みになるというのもいいのではないでしょうか。本書は、物語となっておりスラスラと読めるようになっておりますが、そのため立ち止まらないと本来のドラッカーの教えがそのまま流れてしまう可能性があります。そこで、今回本書に出てくるドラッカーの著書引用部分を全て抜き出したマインドマップを作成してみました。記事の最後にファイルのダウンロードリンクも付けてありますので、自身の内容の整理にお役立てください。

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さて、本書は8つの章からなっており、それぞれ各章ごとに章題がついていますが、注目しなければならいのは、そのサブ章題です。このサブ章題こそがその章で言いたドラッカーの教えだからです。リーダーとは何をすべきなのか、そしてプロジェクトを前に進めていくためにやるべきこと。最後に人としてどうあるべきか・・・といった部分にまで触れています。

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急遽若草村の特命村長に選ばれた赤井満(みちる)24歳。母方の叔父であり若草村役場総務課課長である黒住治人(47歳)に「村おこしプロジェクト」のリーダを任命されます。プロジェクトのメンバーは、住民課所属 白瀬晴子(31歳)、財務課所属 浅黄均(42歳)、総務課所属 桃本もも(23歳)、農村振興課所属 青戸哲也(28歳)を合わせた5人。最初の仕事は「町づくり支援金」の確保です。満は効率を考え、他のメンバーには各所属の仕事をしてもらい、まずは自分1人で事業計画書を作成します。しかし、メンバーの青戸に村のことも何も知らない満が1人で考えた事業計画にそのまま従えないと反発されます。叔父の黒住にも、指示を与えて人を動かすことがリーダの本質ではないと叱責されます。自分が何を考え、何をしたいのかをメンバーに伝えなければならない。そしてもっと4人のことを知るべきだと言われます。さあ、満のリーダーとしての成長の始まりです。

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まずは、みんなのことを知るために食事会を開くとことになります。その食事会で黒住はプロジェクトは何のためにするのかという価値観をメンバーで共有する必要があるといいます。仕事における使命(=ミッション)を考え共有することが必要と感じたメンバーはそれそれ持ち帰って考えることになります。そして「ふれあいを増やす」というミッションの基、プロジェクトが動き出しました。

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次に戦略を練ることになったメンバーは、「創造的模倣」「ニッチ戦略」のもと出来ることから始めていくことになります。このとき、満もミッションを決めたことで戦略が決まり、戦略が決まったことで一人ひとりがやるべきことが決まっていくとこを実感していました。無事支援金を確保することができたメンバーは、具体的が事業計画をたてていくことになります。そこで、外部へのPRのために同じ村に住む有名な芸術家石川香々美さんに協力を得る案が浮上します。その石川香々美さんに協力の依頼をすることになった満でしたが・・・石川香々美さんを怒らせてしまい、断られてしまします。そのことを黒住に報告すると、そもそも「専門家」と呼ばれるひとを動かすこと動かすことは目標を共有するだけでは今くいかないことを教えられます。

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石川香々美さんにどうすれば仕事を受けてくれるかを考えだした満。黒住の「リーダに求められるのは人を知ろうとする態度だってこと」を思い出し石川香々美さんの作品を見たり、美術雑誌での彼女の記事を読んでみたりしました。そして、改めて直接石川香々美さんに会い、仕事の依頼をし、見事受けてもらうことができました。このとき、満は人をコントロールするのではなく、やる気をリードすることを知った様です。

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もう一人協力を得たい人がいました。それは若草村果樹園部会の部長にして果樹園を経営している熊井茂雄さんでした。既に独自の販売ルートを持っている熊井茂雄さんにとって「村主体で統一ブランドを」という満たちのプロジェクトはメリットを感じるものではありませんでした。また、熊井茂雄さんの説得を担当していた青戸が関係と築き上げていなかったことも大きかったようです。そのフォローを満自らが行い、熊井茂雄さんとの話をまとめることができ、満も人の弱みをどう補っていくのかを考えることがリーダーにとって必要であることが分かってきたようです。しかし、それは、自身の強み、弱みも知っていなければなりません。プロジェクトが動きだし忙しくなる中、満はまた自分で何もかもを抱え込もうとしていたことに気がつきました。

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満が自身の強みを知るという課題を考える最中、白瀬さんがブルーベリー教室の予約で子供連れを優先し、先に入っていたお客様の日程を動かすということをしてしまいます。さあ、この事実に対してリーダーである満はどうするのか・・・悩んで悩みぬいて、満は白瀬さんをこのプロジェクトのメンバーから外すことを決めます。リーダーは、強い倫理観があって公平でブレない”真摯さ”が必要であることを知ったためでした。また、プロジェクトの成功の為には自身が行動を通して、プロジェクトのメンバーに自身の本気を伝えなければならいことを黒住から教わりました。

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プロジェクトは順調に進んできましたが、ここにきてライバルの出現です。若草村と同じようなコンセプトでアピールをする温泉地で出てきたようです。ここで、黒住からあらたな課題が出てきます。チェンジ・リーダーになること。満は「変化はコントロールできない。できることはその先頭に立つことだけである」というドラッカーの言葉を知るのでした。

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前職の旅行代理店への新しい企画のプレゼンも成功し、数か月後にはそれぞれのメンバーが自身の持ち場をこなしながらでもプロジェクトが動くまでに成長していました。最後に、黒住は、自身がもっと成長していかなかければ組織の成長もないことを教えてくれます。また「成功」とは「自分は誰かに必要とされる存在なんだ」と思えること、そして、行動するとこ、実践することこそが自身の強みを生かせると教えてくれました。今後の満の成長が楽しみです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか?ドラッカーの著書はどれも難しくて、なかなか手が出なかった方でもこれならすんなり頭に入ってくるのではないでしょうか。もし、興味を持っていただけましたら是非本書を手に取ってみてください。また、最初にも書きましたが本書に出てくるドラッカーの著書引用部分を全て抜き出したマインドマップを作成しました。こちらをダウンロードしていただき、内容の整理にお役立てください。

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ファイルのダウンロードはここをクリック→ ドラッカーのリーダーシップ論

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