Plorogue
皆さんは、これまでやり始めて続かなかった経験はありませんか仕事、勉強、早起き、貯金、禁煙、ダイエット・・・・何をやっても三日坊主、自分は意思が弱くて、根性がないなって思っていませんか著者曰く、「続かない」ことに意思に強さや、根性、才能といったものは一切関係がないと言います。それっていったいどういうことなんでしょか・・・でも、それが本当だとしたらあなたもなりたい自分に向かって進むチャンスがあるってことですね。
Plorogue エピソード
野呂豊
樹林こずえ
山田潤
主人公は、28歳の野呂豊。何をやっても三日坊主、営業成績もビリでいろいろなことに諦めかけているサラリーマンです。そこに、引き抜きで樹林こずえという野呂よりも年下の女性課長が配属されてきます。その樹林こずえは、野呂に1か月で「継続できる人間」にしてみせると宣言します。
Chapter1
まず、行動には2種類あることを理解しなければなりません。自分がやりたい、増やしたと思っているけどできていない行動。例えば英会話の勉強や日報を毎日つけるといった行動です。これを、不足行動と言います。それに対して、やめたい、減らしたいと思っているのに出来ていない行動。例えば、タバコを吸わない(禁煙)や、カロリーの高い食べ物を食べすぎない(ダイエット)がこれにあたります。これを過剰行動といいます。自分がしたいと思っている行動がこの、不足行動、過剰行動のどちらにあたるのかを踏まえたうえで行動をコントロールしていく必要があります。次に、人のこう行動は3つの要素からできています。「暑い」という条件があって、「エアコンをつける」という行動を起こし、「部屋が涼しくなる」と結果があるように、「先行条件」があって「行動」を起こし、「結果条件」が生まれるというものです。つまり、この「先行条件」と「結果条件」を整えることで「行動」をコントロールするという考え方です。ここでは、「先行条件」だけでなく「結果条件」を整えることも重要です。
Chapter1 エピソード
野呂は日報を毎日付けることを例に樹林こずえからレクチャーを受けます。野呂にとって日報は週の終わりにまとめて書く面倒なものでしかありません。そう、野呂にとって日報を毎日書くという行動は、「不足行動」であることに認識しこの行動をするための「先行条件」を整えることを教わります。でも、日報を毎日書くための「先行条件」が思いつかない野呂は、同僚山田の日報の書き方にヒントを得ます。自分の使いたい書き着心地位のいい万年筆は日報を書くときだけと決めていたり、日報を書く時間をアラームをかけて決めるといったものです。そうして野呂は努力せず、毎日日報を書くことができるようになりました。
Chapter2
「不足行動」をコントロールするために「先行条件」を整える必要があることは分かりました。そして、コントロールをより強固なものにするためには「結果条件」を整えることも欠かせません。また、この条件が適当で本来の行動に結びつくものでなかった場合なんの意味もありません。そこで、フロント行動リサーチとアフター行動リサーチが必要となります。これは、それぞれワークシートがあり、これに沿って記入していくことでより明確なものになっていきます。自分がどんな時にその行動を取りがちなのか、そしてその行動によって得られるメリットを考えることが必要です。また、さらにその行動を増やすためのすることが3つあります。1つは「行動のヘルプ」をつくること。これは行動の「数」を増やすための要素を作ることです。例えば、英会話なら英語に触れる機会を増やしたり、彼女や彼氏、同僚といった周りの人から褒められるといったこともその要素に含まれます。2つ目は、「動機づけ条件」を作ることです。「高い充実感を得られたり」「好きなケーキが食べられる」といったものです。3つ目が、「行動のハードル」を低くするです。勉強、トレーニングを「毎日」と設定してしまわず、まずは週2回、1時間と設定することです。上記を理解したうえで、行動を妨げる「ライバル行動」に対しては、「行動のヘルプ」を取り除いたり、「行動のハードル」を高かく設定してやればいいわけです。
Chapter2 エピソード
日報を毎日付けることができるようになり、自分は「続ける技術」を身につけ生まれかわたっと勘違いした野呂は、これまで何度も挫折した英会話を身に着けるため英会話教室に通うことを決めます。しかし、うまくいきません。そこで野呂は樹林こずえに相談をします。樹林こずえは、「フロント行動リサーチ」が不足していること、そして「アフター行動リサーチ」も必要であることをレクチャーします。レクチャーを受け、再度行動を始めた野呂に変化が出てきたようです。
Chapter3
「過剰行動」をコントロールするのは「不足行動」をコントロールするより難しいといいます。喫煙や飲酒、ギャンブルが「過剰行動」の代表れいですが、どれも「苦労せずとも、簡単に、すぐに快楽を得られる」ものだからです。では、そんな「過剰行動」をどうやってコントロールするのか・・・「不足行動」と同様「フロント行動リサーチ」と「アフター行動リサーチ」は欠かせません。また、その行動を減らすためにすることが同じく3つあります。1つは「行動のヘルプ」を取り除くこと。これは行動の「数」を増やしている要素を取り除くことです。例えば、喫煙なら喫煙所の前を通らないといったことです。喫煙席のある喫茶店や居酒屋に行かないというのもこれにあたります。2つ目は、「動機づけ条件」を取り除くことです。これも喫煙で例えるならばイライラすることで喫煙することになるのであればイライラの原因を取り除く必要があります。また「チェンジ行動」といって飴やガムで喫煙しないということもできます。3つ目が、「行動のハードル」を高くするです。これも喫煙で例えますが、喫煙のための道具(ライターや灰皿)を捨ててしまったり、タバコが帰るコンビニには行かないというのもハードルを高くすることになります。
あと、設定した条件が正しいかをチェックする上で「メジャーメント」が必要です。やりたいと思っていた行動、もしくは減らしたいと思っていた行動が増えたのか減ったのかは「計測・測定」することです。このことで条件を見直したり、他の人と共有することで続けることもできるようになります。
Chapter3 エピソード
英会話の勉強は継続してできるようになった野呂でしたが、パチンコがやめられないでいました。このやめたい行動について樹林こずえにレクチャーを受けます。そこで教わったのはやりたい行動(不足行動)とは逆のアプローチが必要であることと同時にメジャーメントすることを教わります。そして、それを同僚山田と共有するとになります。山田をライバル視している野呂は負けられないといった気持ちからパチンコに行かない生活を続けていきます。そして、野呂はもっと自分は成績を伸ばせると気づくと同時に全く「努力」した感じがしないことにも気づいていました。
Chapter4
行動をコントロールすることができるようになれば、あとは「目標」の設定です。「目標」つまりゴールは、ラストゴールとスモールゴールがあります。最終的に行きつきたい目標だけをいきなるあげることは、「行動のハードル」を上げるようなまので、スモールゴールを細かく設定することによって達成感を感じながら目標に向かっていけるということです。また、目標までの進捗状況を視覚的に把握することが続けるコツだといいます。「目標」を確実に達成するために、「行動契約書」というもについても上げています。メジャーメントや、ラストゴール、スモールゴールを設定し、進捗状況が視覚化されれば誰がみても状況が分かりまので、それを「行動契約書」といった第三者へ宣言することでさらに自身の行動をコントロールしようというものです。この「行動契約書」には、達成した時のご褒美や、達せしなかった時のペナルティーも盛り込むことでさらに行動を確実にすることを推奨しています。
Chapter4 エピソード
太った人間は、出世できない、希望の海外勤務が果たせないのではないかと思った野呂はダイエットを試みます。ダイエットは、ランニングやトレーニングといった「不足行動」と、食事制限といった「過剰行動」の両方のコントロールが必要となります。この決意を樹林こずえに打ち合開け、行動契約書の作成の仕方、目標設定の方法を教わります。先に海外勤務の通達の出た同僚の山田にも宣言をし数か月後、野呂はすっかりスマートになり希望していたニューヨーク勤務(海外勤務)の辞令を受け取ります。
Eplogue エピソード
野呂がニューヨークに行って3年後です。そのとき樹林こずえは既に会社を辞めていました。実は、樹林こすえは、野呂の様な社員に「続ける技術」を教えるため会社が依頼した人材コンサルタントだったのです。