ビジネス書自己啓発本の名著「7つの習慣」を自分のものにするために

感想・あらすじ・解説

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まんがでわかる 7つの習慣

7つの習慣は、ビジネスパーソンにとっていわずとしれた名著中の名著です。1989年にアメリがで発売され、日本では1996年に販売されることになったわけですが世界で3000万部、日本でも200万部が売れています。発売されて既に30年以上が経つのにどうして今でも売れ続けているのか、それは、3つのカテゴリをさらに細分化し、全部で7つの習慣として見につけるべきスキルを順番に紹介しており、また原理原則論を基にした、基本を重視した内容となっているためです。また、うわべのテクニック論ではないため、5年後、10年後でも役に立つ書物となっています。ただ、習慣といわれる通り、読んで納得して、はい実践。というわけにはいかず日々意識をし、訓練することが必要となります。著者自身も本書を常に手元において、100回以上は読むことを推奨しています。気の遠くなる話ですね。ただ、成功とは一足飛びで簡単に手に入るものではなく日々の努力があって初めて手に入れられるものかもしれませんね。
さて、そんな7つの習慣ですがとてもいい本なのは分かるが、とても分厚く原理原則論を基にしていることもあり、抽象的な表現も多くなっています。そこでお勧めしたいのが「まんがでわかる 7つの習慣」です。まんがで様々な出来事を基に7つの習慣にまつわる具体例をあげてくれておりとても理解しやすくなっています。著者が100回以上読むことを推奨していますが、理解し常に、頭の片隅で意識をし日常で実践していくには、やはり具体的な事象があった方が分かり易く、常に記憶しておくことができるということです。この本にはたくさんの登場人物が出てきますが、実はみんな数字が含まれた名前になっています。勘の良い方はもうお分かりですね。第1の習慣では一条悟、第2の習慣では二宮早起子と登場人物の出来事からどのようは習慣だったかが思い出せるようになっているわけです。これなら、安心して読み進め、また自分の物にできそうですよね。

では、簡単に内容を解説していきましょう。

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Introduction

7つの習慣を理解していくうえでのまず、大前提となるのがパラダイムと原則です。パラダイムとは、ものごとの見方であり、人はそれぞれこのパラダイムを持っています。口数が少ない人をみて「消極的で暗い人」と判断する人もいれば、「慎重で思いやりがある人」と判断する人もいます。この自分自身が持っているパラダイムを意識し、変えること(シフト)することが必要だといっています。そして、自分を変えていくこと(インサイド・アウト)だと言っています。

エピソード0

歩ちゃんは、お客様である一条悟さんの横柄な言い方や人によって変える態度をみて嫌な客と思っていました。しかし、それは一条悟さんが仕事が忙しくイライラしていたという状況を理解しようとせずお店に来たのだから時間に余裕があってリラックスしに来ていると思いこんで、話しかけた歩ちゃんのコミュニケーションの低さによるものであったことを棚に上げて客である一条悟のせいにしていました。それに気づけた歩ちゃんは、次に一条悟さんが訪れたとき、対応を変えることができました。

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第1の習慣 主体的である

人は、つい環境のせいにしがちです。また少し嫌なことを言われたりすると感情的になって怒ってしまったりします。ここでは、その環境や刺激と反応間には、選択の余地がありまずは自覚をしどういった反応(行動)をするかを自身が選択するように言っています。そして、自身には行動を変えることはできても、それによって全てのことが影響を与えることはできないことも意識するように言っています。

エピソード1

一条悟さんの会社の部下である三村育也くんは「上司(一条悟さん)からは何も学ぶものはない」「こんな小さな会社で頑張ってもムダ」と何も努力しないのは環境や刺激のせいだとして文句だけをいっていました。常連客の八神貴臣くんの言葉が少し響いたでしょうか・・・

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第2の習慣 終わりを描くことから始める

家を建てるとき、設計図をつくってから始めるように、すべてのものは2つ創られるという考え方です。設計図(知的創造)と家(物的創造)です。人生も同じくこの2つの創造が必要なのに、人生の設計図を創ることをおろそかにしがちであると指摘しています。また、その設計図の創造に迷ったら「原則」に立ち返るべきだとも言っています。原則とは、その人が持っている価値観です。

エピソード2

中堅企業で経理部の仕事をする二宮早起子さんは毎日の生活に飽き飽きしつつも生きていくために今の生活を捨てられずにいます。付き合っている彼からも結婚の話は出ていますが、40歳、50歳になったときに自分がどうなっているのか、やりたいことができるのか不安でいました。でも、自分の「原則」に立ち返ってもう一度英会話の勉強をしてみようと思いなおしました。

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第3の習慣 最優先事項を優先する

人間の活動には、緊急で重要なこと、緊急ではないが重要なこと、緊急だが重要でないこと、緊急でも重要でもないことの4つの領域がありこのなかで、最優先にすべきことは緊急ではないが重要なことだと言います。また、スケジュールを考えるとき、「役割」と「目的」を意識すれば緊急ではないが重要なことも見えてくるとも言っています。

エピソード3

タイムマネージメントが重要だと思っている三村育也くんですが、よく見ると時間を管理しているのではなく、時間に管理されているようでした。それに気づいた三村育也くんは、上司である一条悟さんとのお酒の席を過ごしてみようと思ったみたいです。

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第4の習慣 Win-Winを考える

人間関係には、Win-Win、Win-Lose、Lose-Win、Lose-Lose、Win、No Dealの6つのパターンがあり、世の中にはWinーLoseが蔓延していると言われています。そんな中で著者はWin-Winの関係を築くことこそ幸せの道だと解いています。

エピソード4

大学院で経営学を学び、それを生かしたいと思っている四倉朋彦くんと和菓子屋を継いで欲しいと思っているお父さん。四倉朋彦くんは、歩ちゃんとの会話でこれまで学んだ経営学を生かして、お父さんの和菓子屋を世界で通用する和菓子屋にしたいという夢が持てたみたいです。

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第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

人に理解してもらうためには、まず人の話を聞くところから始めなければならないと言います。「聞く」にも段階があり、「無視」から「聞くふり」「選択的に聞く」「注意して聞く」そして「感情移入して聞く」までとさまざまであり、感情移入して聞かなければ人から理解されないと言います。

エピソード5

迷子になってしまった3歳児の五十嵐心愛ちゃんと打ち解けようとする歩ちゃんですがうまくいきません。そこにやってきた女子高生(六車さとみちゃん と 六本木佑香ちゃん)はすぐに心愛ちゃんと楽しそうに話をしています。女子高生たちと歩ちゃんとには大きな違いがあったみたいです。

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第6の習慣 シナジーを創り出す

Win-Winの関係のさらに先にあるものです。お互いが納得できる「第3の案」は必ずあり、それを追求していくという考え方です。そのためには、相手との「違い」を尊重することが需要だと言っています。

エピソード6

女子中高生向けのお菓子のCM音楽を作りたい六波羅信さんは、女子高生六車さとみちゃんちと六本木佑香ちゃんとの意見をを取り入れ、CMのコンペに通ったようです。

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第7の習慣 刃を研ぐ

最後のまとめです。これまでの第1から第6の習慣を常にブラッシュアップしていくことを勧めています。そう、人は常に成長し続けなければならない、そしてそうすることで人はより大きな幸せをつかむことができると言っています。

エピソード7

七尾勝恵さんです。部署を1つ任されているOLさんです。ジムや英会話、アロマやワイン講座と様々なことに挑戦して充実した日々を過ごしています。しかし、恋人や結婚と考えることはあるようです、。そして、様々なことに調整したりイベントに参加することもいいけど焦らず自分のことを考える時間も必要であることに気づいたようです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。やはり多くの方が読み、絶賛されるのが分かる気がしますね。私もこの7つの習慣という本に出合えてよかったなぁと思います。ただ、残念ながら『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』をいきなり手にしていたら最後まで読んで理解できたかどうか分かりません。(背伸びしなくて良かったと思います。(-_-;))皆さんも、この記事を読んで是非手に取っていただき、さらにとおもった方は原書『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

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