モモ

モモ_表紙 感想・あらすじ・解説

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あらすじ

町はずれの円形劇場あとに住み着いたモモという不思議な少女の冒険のお話です。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、灰色の男達が町の人々の時間を奪っていきます。そう灰色の男達は「時間どろぼう」だったのです。モモは灰色の男たちから町の人々の時間を取り戻すことはできるのか・・・「時間」とは何かを問う物語です。小学5・6年以上との記載のある児童書ですが、時間に追われた(時間を奪われた)大人にこそ読んで欲しい一冊です。

感想

どんどん話に引き込まれていきました。最後のモモのがマイスター・ホラからの指示を受けて灰色の男達から時間を取り戻すまでの展開は自分のその場にいるようで一生懸命モモを応援している自分がいました。人は生活が便利になった代わりに、本当に大切なものを失いつつあること時間の大切さを教えてくれる本でした。児童書ですが、まずは大人が読むべき本ではないかと思いました。作者のみじかいあとがきにあるこのモモの物語を教えてくれた奇妙な乗客がいった「過去に起こったことのようにお話しましたね、でもそれを将来起こるいこととしてお話してもよかったのですよ。わたしによっては、どちらでも大きく違いはありません。」の言葉には今起きていること、そしてこれからも起きることとして私たちに警告してくれているのだと思います。

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