
概要
特別な能力の様で、実は人は少なからず人の気持ちを感じたり、状況を察したり、空気を読んだりしている。これといって特別役に立つわけでもなくでもその能力のせいで人は悩むことがある。ないのにありそうで共感してしまいます。これまでにない青春小説です。物語は、第1章から第5章と登場人物5人のそれぞれの能力を基にそれぞれの目線で話が進行していきます。すべての章を読み終わってみて、改めてあの時京は、あの時ミッキーは、あの時パラは、あの時ヅカは、あの時エルはいったいどんなマークが見えていたのだろう?なんて考えるもの楽しいです。
登場人物(ネタバレ注意!)
京(きょう) / 大塚京
地味な自分に引け目を感じ、自分の気持ちを言い出せない性格
!、?、句点、読点が見え人の気持ちがわかる能力
ミッキー / 三木
裏表のない、明るく男勝りな性格
人の心のバー(/ \ = *)が見え、いま感情がプラスなのかマイナスなのかが分かる能力
パラ / 黒田
実際は自分の心が冷たく濁っていると感じて悩んでおり、人に気を遣って人前で演技をしている
人の心拍数(1 2 3 4)を読む能力
ヅカ / 高崎博文
自分の心に向き合えないことを悩んでいる真面目な性格
人の頭の上に♣クローバー(哀)、♡ハート(楽)、♠スペード(喜)、♢ダイヤ(怒)が見え、人の気持ちがわかる能力
エル / 宮里
内気で控えめ、しかしその心は頑固で強い
人の恋心が矢印(→ ↓ ← ↑)で見える能力
補足
本書の裏表紙にQRコードがあります。そこにアクセスするとなんと『か「」く「」し「貢』なるページが・・・物語の5人にまつわる問題に答えるとアナザーストリーが読めちゃうんです。本書で感じた5人の印象が少し変わったりします。是非!
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