
あらすじ
いじめ・家庭環境・人間関係といったさまざまな事情から居場所を無くした7人の子供達が、生きていくことの意味や人との絆を育み成長していく物語。いじめによって不登校になってしまった中学生・安西こころ(あんざい こころ)が部屋にある鏡の向こう側にある「鏡の城」に引き込まれてしまうところから始まります。その城には、彼女と同じように居場所をなくした7人の少年少女が集められ、オオカミのお面を被った不思議な少女(オオカミさま)から「お前らの願いをなんでも1つ叶えてやる」「ただし、願いを叶えられるのはここから7人が自分を見つめ、自分は何が望みなのか、生きることって何なのかを考え始めます。どうしてこの7人が選ばれたのか、オオカミさまからのいくつかのルールや出来事の謎が明かされたときこの物語が完結します。
登場人物
感想
人は場所が違っても、生きる時代が違ってもつながっていることを感じさせてくれる物語でした。また、生きていくってことって何なのか、あの時自分はどんなことを考えていただろうか、あの時の自分はどんな夢を持っていただろう、どんな人間になりたいと思っていたのかといった過去を振り返えり、そして、いま自分がここにいることを自分にOKを出してあげることができるような気がしました。若い人から年配の方までたくさんの方に読んでいただきたいです。
CONNECT
「かがみの孤城」では、集ったのは中学1年生から三年生までの子供たちでしたが現実世界でのは1985年から2027年という様々な時代に不登校となった子供たちでした。同じく中川翔子さんの『「死ぬんじゃねーぞ!!」』は自身が経験した時代のいじめの問題と現代の子供たちが経験したいじめとの違いや問題を扱ってくれています。「かがみの孤城」を読んだ時、今いじめで悩んでいる子どもたち、不登校になってしまったたくさんの子供たちにこの本を読んで欲しいと思いましたが、やはり「「物語の世界」だと思ってしまう方も中にはいるのではないでしょうか。そんな方には、中川翔子さんやこの本に出てくるいじめを経験した子供たちの声のほうが響くのではないかと思います。是非チェックしてみてください。
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